気付かれずに家屋に侵入し、外見からは見えない部分(床下、木部の内部など)から中心に食害します。場合によっては柱や壁などの内部から天井裏まで被害が及ぶこともあります。
気がついたときにはシロアリの被害はかなり進行している場合が多いでしょう。日本で生息しているシロアリは17種類が知られています。ほとんどが野外性の種類ですが、このうち家屋(木造建築)に被害を与える代表的な種類(3種類)を紹介します。
家屋に被害を与える代表的なシロアリ類
ヤマトシロアリ
◎体長
羽アリ:5~7mm 兵アリ:3.5~6mm
◎体色
羽アリ:淡黒色 兵アリ:淡黄色(頭色)
◎営巣
加害木材中にコロニーが出来るので特別な営巣を形成することが少ない。
◎加害する木材 湿った木材を好む。
◎加害する範囲 地上から近い範囲
◎羽アリ群飛時間帯
雨上がりの晴れた日の昼間、走光性は無い。
イエシロアリ
◎体長
羽アリ:7~9mm 兵アリ:4~6.5mm
◎体色
羽アリ:淡褐色 兵アリ:淡褐色(頭色)
◎営巣
地中や建築物(壁面、屋根裏など)などにも固定の営巣を形成する。
◎加害する木材 湿った木材とは限らない
◎加害する範囲 地上から天井裏まで
◎羽アリ群飛時間帯
風の無い夕方から夜にかけて灯火に誘引される。走光性がある。
威嚇すると防御物質である乳白色の粘液を出す。
アメリカカンザイシロアリ
◎体長
羽アリ:3.5~6mm 兵アリ:3.5~8mm
◎体色
羽アリ:黒色 兵アリ:褐色(頭色)
◎営巣
加害木材中にコロニーが出来るので特別な営巣を形成することが少ない。
◎加害する木材 乾いた木材を好む
◎加害する範囲 地上から天井裏まで
◎羽アリ群飛時間帯
昼間に小規模で行われる。走光性は無い。
牙がクワガタのように大きく、粘液は出さない。
シロアリ類の被害
・木材部への食害
・床がきしむ
・建付けが悪くなる
・不快感を与える
シロアリ類の予防
・床下の湿度管理をする
・床下の通気を良くする
・雨漏りなどは早急に補修する
・食害の少ない部材を使用する
シロアリ類の防除
・被害部材の補修、交換をする
・専門駆除業者に依頼する
シロアリ防除対策
当社のシロアリ防除対策は、床下に侵入してシロアリ駆除剤の散布処理を行う従来工法はもちろん、シロアリの習性を利用し、環境や住居、居住者に優しい工法として注目のベイト工法も行っております。
※ベイト工法とは
ご自宅の周囲にベイトステーションを数メートル間隔で設置することにより、家屋内へ侵入するシロアリの早期発見に効果的で、駆除後も継続的な監視管理が可能となります。