ゴキブリ類

ゴキブリ類

ゴキブリは約3億8千万年前の古生代の地球に現れ、殆ど形態が変わらぬまま繁栄を続けている生物の元祖のような存在であります。人間の100倍以上の歴史を持っているとも言われています。
江戸時代以前では、商売繁盛をもたらす縁起の良い虫としてゴキブリをコガネムシと呼んでいたようですが、現在では嫌われ者の代表的な存在であり、病原性細菌の伝播者としても重要視されています。

日本で見かける代表的なゴキブリ類

チャバネゴキブリ

チャバネゴキブリ

◎生息場所
 ビル、飲食街、地下街 ※熱源のある場所
◎成虫特徴
 小型のゴキブリで全体が黄褐色。胸部背面に黒い2本の縦縞がある。
◎幼虫特徴
 全体が黒色で、胸部に黄色い縦条がある。

◎産卵感覚 30~50日
◎孵化数(1卵鞘中)
 25~40匹
◎卵期間 20~30日
◎幼虫期間 50~70日
◎幼虫の令数 5~7令
◎成虫の寿命
 雄:2~3ヶ月 雌:5~6ヶ月
◎成虫体長 10~15mm
◎産卵回数 4~7回
◎産卵間隔 約30日
◎分布地域 全国
◎越冬 不可能
 ※無加温状況下の場合

クロゴキブリ

クロゴキブリ

◎生息場所
 食品工場、事務室、一般家庭、集合住宅など
◎成虫特徴
 全体が光沢のある黒褐色で、模様らしきものはない。
◎幼虫特徴
 発育に伴って色や模様が変化する。

◎産卵感覚 5~7日
◎孵化数(1卵鞘中)
 22~26匹
◎卵期間 約40日
◎幼虫期間 240日~350日
◎幼虫の令数 9~10令
◎成虫の寿命 6~7ヶ月
◎成虫体長 30~40mm
◎産卵回数 約20回
◎産卵間隔 5~7日
◎分布地域 九州~関東
 ※北海道でも確認
◎越冬 可能

ヤマトゴキブリ

ヤマトゴキブリ

◎生息場所
 山間部・農村の家屋、屋外でも生息
◎成虫特徴
 全体黒褐色でクロゴキブリに似ているが光沢は鈍く、身体が細い。
◎幼虫特徴
 成虫になるまで、身体に目立つような斑紋はない。

◎産卵感覚 4~6日
◎孵化数(1卵鞘中)
 12~16匹
◎卵期間 約35日
◎幼虫期間 200~320日
◎幼虫の令数 9令
◎成虫の寿命
 雄:3~4ヶ月 雌:5~6ヶ月
◎成虫体長 20~30mm
◎産卵回数 10~40回
◎産卵間隔 4~6日
◎分布地域 近畿地方~北海道
◎越冬 可能

ゴキブリ類の被害

・病原菌を撒き散らす
・不快感を与える
・食品、書籍などを汚染する
・電気器具の故障原因
・個体破片はアレルギーの原因

ゴキブリ類の予防

・清潔な環境の確保
・生ゴミ等の管理
・生息場所を提供しない
・隙間を無くす
・屋外からの侵入防止

ゴキブリ類の防除

・ゴキブリ用トラップで捕獲
・ベイト剤を設置する
・エアゾール剤を塗布する


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